Lesson 13
助動詞1

◇未来表現の復習
前回は未来表現を学びましたね。2つの形を思い出しましょう。

a) be going to + 動詞の原形
b) will + 動詞の原形

基本的な意味はどちらも未来の予定・計画・意志でしたね。
ですが、大きなニュアンスの違いがありました。

a)が主観的で近い未来であり、b)は客観的で近い未来でも遠い未来でも表現が可能でした。この違いは代表的なものですから詳しくは前回のレッスンをしっかりと復習しておいて下さいね。

では、それぞれの英文中での使われ方も簡単に例文でチェックしておきます。

be going to + 動詞の原形
現在形 She practices tennis. 彼女はテニスの練習をする
未来表現 She is going to practice tennis. 彼女はテニスの練習を
するつもりだ
疑問文 Is she going to practice tennis? 彼女はテニスの練習を
するつもりですか
否定文 She isn't going to practice tennis. 彼女はテニスの練習を
するつもりではない

be動詞を用いているのですから、疑問文や否定文は、be動詞で学んだ知識を活かせばOKでしたね。疑問文は文頭に、そして否定文は not を付けるだけ!あとは、to の次に来る動詞を原形に戻すことに注意すれば問題ありませんね。

will + 動詞の原形
現在形 It is rainy. です
未来表現 It will be rainy. 雨が降るだろう
疑問文 Will it be rainy? 雨が降るのですか
否定文 It won't be rainy. 雨は降らないだろう

be動詞、つまり is / am / are は未来になると全て be に統一されてしまうんですね。
さて、この will は前回、助動詞であると説明しましたね。助動詞はbe動詞と同じで、助動詞そのものを移動、あるいは変化(notを付ける)させることで疑問文や否定文を作り出せるんでしたね。優秀です。それに覚えてしまえば扱い方が簡単です!

では、未来表現はこのへんにして、今回は will 以外の色々な助動詞を見て行きましょう。


◇助動詞5つ

もう助動詞の役割は学びましたね。
動詞のすぐ前にくっついて、ある意味を追加するサポーターです。

基本語順は
【主語+助動詞+動詞の原形】でしたね。

ですから助動詞を1つ1つ覚えることで、1つの動詞の使用範囲も広がるわけですね。
このレッスンは単語の勉強のようなものですよ。語順だけ覚えていても意味を覚えていなければ会話では全然使えません。

さあ、早速初心者レベルで覚えるべきものをチェックしましょう。
1 can ・・することができる。
2 must ・・しなければならない。
3 may (1)・・かもしれない。(2)・・してもよい。
4 should ・・するべきである。
5 had better ・・したほうがよい。

まず覚えるべきものは上記の5つだけ!形と意味を叩き込んで下さいね。
疑問文や否定文の作り方はbe動詞と同じ、そして will でも学んだとおりです。

では、それぞれの特徴をまとめましたので、しっかり見て行きましょう。
また、否定にした場合に、短縮形も覚える必要のある助動詞については、それも書いてありますのでチェックしてください。


◇その1 can

まずは、can ですね。なんか初心者にとても親しみのある助動詞ですね。

can の意味
可能 ・・できる
許可 ・・してよい
推量 ・・でありうる、・・することがありうる
否定の短縮形 can't または cannot

例文でそれぞれの活用例をチェックしましょう。

可能)
He can speak Japanese very well. (彼は日本語をとても上手に話せます。)

これこそ中学で学ぶ基本的な意味ですね。
文脈によれば、身体能力的な意味にもなる場合があるので、あまりに「・・・できるの」といった質問攻撃よりも「・・するの。」といったDo you 〜? のほうが自然な場合がありますので少し知識として覚えておきましょう。

許可)
Can I borrow your pen? (あなたのペンを借りてもいいですか。)

これはとても口語表現で使えますので、便利ですよ。

推量)
The story can be true. (その話は本当でありうる。)

ほとんど可能性に近い意味ですが、この意味の can もよく登場しますので覚えておくといいですね。

最後に can の過去形も覚えておいてください。過去形は
could です。


◇その2 must

これも中学レベル頻出の助動詞です。
言い換え表現もありますので、早速チェックしましょう。

must の意味
義務 ・・しなければならない
禁止 ・・してはいけない  ※must not にした場合
否定の短縮形 mustn't

must の言い換え表現として、have ( has ) to があります。

must = have ( has ) to + 動詞の原形 です。

文法的な使い方は異なります。
have to の場合は、Do ( Does ) を用いた疑問文、don't ( doesn't ) を用いた否定文になります。
つまり、
have to は2語で1つの like や eat などの一般動詞と同じ扱い方をして下さい。

もう1つの特徴として、 must を否定にすると、禁止の意味になります。
でも have to はそんな意味にはなりません。

don't ( doesn't ) have to
「・・する必要がない。」 となりますので要注意ですよ。
覚えておきましょう。

この言い換え表現は、絶対に覚えておかなければなりません。なぜでしょう。
must に過去形がないからです!代わりに have を過去形にします。不規則に変化するのですが、どんな形でしたか? had ですね。

We must go home. を過去形にしなさい。
(×) We musted go home.
(○) We
had to go home. (私達は帰宅しなければならなかった。)

疑問文は当然、Did 〜 have to ・・? 、そして否定文は didn't have to になりますね。
しっかり押さえておいてください。


他にも違いが一応あります。自分を主語にして話すときは、must と have to を好きなように言い換えても構わないのですが、You や He/ She を主語にして用いる際は覚えたくない使い分けが存在します。

一応書いておきますが、今は覚える必要はありません。

さらっと読み流していい話↓

must は話し手が、相手に与える義務を表す。
have to は、第三者、環境、あることが原因となって、与えられた義務を表す。

You must wash your hands now.
「今、手を洗いなさい。(洗わなければならない。)」

お母さん(話し手)が子供たち(相手)に言うセリフですね。

He has to go home at 5. (彼は5時に家に帰らなければならない。)

門限というものが原因ですね。

この違いを覚える余裕があるならトライしてみましょう!
でも今は基本的な知識で十分だと思います。

では、ちょっと脱線したので must と have to のポイント整理しておきましょう。
must have to
否定文 must not
「・・してはいけない」
don't ( doesn't ) have to
「・・する必要はない」
疑問文 Must 〜 ? Do ( Does ) 〜 ?
過去形 had to


◇その3 may

may もそこらじゅうに転がっているありふれた単語ですのでしっかり押さえておきましょう。

may の意味
推測 ・・かもしれない
許可 ・・してもよい

この2つの意味を基本として覚えておきましょう。
では例文をチェックしましょう。

推測)
You may think I'm stupid. (あなたは僕がバカだと思うかもしれない。)

許可)
You may use your dictionary. (辞書を使ってもいいですよ。)

最後に may の過去形をチェック! 
might です。


◇その4 should

should くらいから初心者の間でも知っている人と忘れちゃった人にズバッと分かれます。

should の意味
義務 ・・するべきである
否定の短縮形 shouldn't

意味はこれ1個だけでOKです。

義務)
You should not tell her the truth. (彼女にその真実を話すべきではない。)


◇その5 had better

初心者にとって一番馴染みがないかもしれません。

had better の意味
命令・訓告 ・・したほうがよい

日本語からは伝わってこないのですが、強い意味合いがあります。
目上の人が部下に対して使う表現であると意識するのがいいと思います。意外に使いにくい助動詞です。
ですが、口語表現で親しい仲間同士では should 的な意味合いで使われたりもします。
フォーマルな場面では使わないほうがいいと思います。

訓告)
Mr. White, You had better hurry. (ホワイト君、君は急いだほうがいい。)

また否定文の場合、had があるので間違えて (×) didn't have better なんてしないように注意しましょう。 (○)
had better not です。疑問形は一般には使われません。

また会話では、had はほとんど聞き取れないくらい弱く発音されますし、
表記も短縮形であることが多いですね。 You
'd better hurry.


◇まとめ

お疲れさまでした。5つの助動詞をチェックしてきました。

文法というよりも、もう単語を覚えるのと同じ感覚ですね。助動詞がなければいくら動詞を覚えても表現力に限界があります。動詞のサポート的な存在である助動詞を今回は確実に覚えておいてください。

さて、ここで助動詞を含む文型をチェックしたいと思います。
次の文は何文型ですか?

He drives a car. (彼は車を運転する。)
drive は「・・を運転する。」となり、「・・を」の部分が必要。つまり目的語が必要になりますので、SVOの第3文型ですね。

では、助動詞 can を追加しました。

He can drive a car. (彼は車を運転することができる。)

これは何文型でしょう?

SVOでいいのです。can が入っても、所詮サポーターです。文型を振り分ける力はありません。
He ( can ) drive a car. (  )してあげてもOKです。

時々、文型もチェックしていきたいと思います。よく復習しておいて下さいね。


では、さらっと助動詞のポイント整理です。

助動詞の語順は、
【主語+助動詞+動詞の原形】でしたね。
ここで大切なのは、
助動詞の後ろに来る動詞は原形になってしまうということでした。

例文で確認しておきましょう。
普通の文 My father speaks English very well.
助動詞の文 My father can speak English very well.
疑問文 Can your father speak English very well?
否定文 My father can't speak English very well.

また、否定の短縮形を書いているものについては、その形もしっかりと覚えておいて下さい。


では最後に、演習問題で意味の確認です。

演習)次の助動詞に注意して、英文を日本語に直しましょう。

1) You'd better go home.

2) Can you use this machine?

3) She shouldn't smoke.

4) Must we clean our room now?

5) He didn't have to tell her the truth. * truth 真実

6) She may think the boy is cute.

7) You mustn't go there.

では、日本語訳をチェックしましょう。全く同じ日本語である必要はありませんよ。
しっかりと意味が合っているのかどうかチェックして下さいね。

1)
あなたは家に帰ったほうがよい。

2)
あなたはこの機械を使うことができますか。

3)
彼女は喫煙するべきじゃない。

4)
私たちは、今部屋を掃除しなければなりませんか。

5)
彼は彼女にその真実を言う必要はなかった。
(○)言わなくてもよかった。

6)
彼女は、その男の子が可愛いと思うかもしれません。
think の後ろには that が省略されており、 She thinks that 〜. で、「彼女は〜だと思う。」となり、これに may が挿入された形です。 I think that 〜. もよく見かけますね。

7)
あなたはそこに行ってはいけません。
禁止表現です。(×)行かなくてもいい。


どうでしょうか。覚えるものが増えてきましたね。
でもそれだけ色んなものが頭の中にインプットされつつあるということです。知らなかったことが1つでも理解できたら、それは成長です。まだまだ先は長いのですが、長さを気にしても仕方がありません。目の前にあるものを覚えていきましょう。

また、復習も大切になってきますよ。一度、このへんで最初から通しでレッスンを最初から読むことをやってみて下さい。それだけで記憶の定着がUPします。1歩進んだら10歩いい意味で後退でOKです。


これからも楽しんでいきましょう!