◇前回の復習
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前回は助動詞と関連表現をマスターしました。ほんとに覚えるだけの内容ですので、ここではもう取り上げません。ただ、助動詞の使い方の注意点だけ、補足的に復習を兼ねてチェックしてから新しい内容に移りたいと思います。
まずは助動詞の順番ですね。
He plays shogi. 「彼は将棋をする。」
これに can を加えると・・
He can play shogi. 「彼は将棋をすることができる。」
助動詞は動詞の前、そして助動詞の助けを借りたもとの動詞は原形に戻る!
ここがポイントでしたね。
たまにこんなデタラメな英文を書く人がいます。
(×) He must can play shogi.
助動詞が2個も盛り込んだ贅沢バージョンですが、無理です。助動詞は1つの動詞に1個だけ!必ず1ペアになります。念のため、間違えないように覚えておきましょう。
また、過去形にした場合・・
(×) He can played shogi.
助動詞があれば、助動詞の過去形にしなければなりません。助動詞があれば、動詞はもとの原形に戻るという原則さえ頭にあれば、こんな間違えにならないはずですね。
(○) He could play shogi.
では、このへんで助動詞は終わりにしましょう。
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◇不定詞とは・・?
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不定詞はなくてはならないものです。
不定詞がない・・となるとかなり自分の言いたいことが制限されます。それほど英会話に重宝する不定詞。ですが、難しいと嘆く生徒も多いですね。
では、まずは形から
◎不定詞 = 【to + 動詞の原形】
不定詞と言われたら、この形がピンっと思い出されるようにしておきましょう。
そして、形だけ覚えても意味がない。
当然、不定詞には不定詞の役割があるわけです。では、その役割を覚えましょう。3つあります。
【to + 動詞の原形】は英文内のその位置に応じて、【名詞・形容詞・副詞】のいずれかになる!
これはとても重要ですよ。不定詞を含む英文の文型分析をする際に、3つのいずれなのか判断しなければ、解釈できません。ではその役割ごとに名前がありますので見てみましょう。
a) 名詞的用法
b) 形容詞的用法
c) 副詞的用法
この3つの用法名で想像できると思いますが、不定詞とは1つの英文の中で、名詞になったり、形容詞になったり、副詞になったり、とマルチな機能を持つ文法なのです。
不定詞という難しい意味の分からない名称を眺めるよりも、不定詞=to + 動詞の原形=名詞か形容詞か副詞と機械的に覚えるようにしましょう。
それでは、実際にその機能をチェックしてみましょう。それぞれの用法を詳しく説明していきたいと思います。
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◇不定詞の名詞的用法
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【to + 動詞の原形】は、動詞を含んでいるのですから、当然動詞の意味があるんですね。
例えば、study でしたら「・・を勉強する」って意味です。
でもこの日本語のままでは、動作を示す述語になりますね。名詞的用法なのですから、「する」と訳したままではダメですね。
それでは「〜する」をどうすれば名詞的になるのでしょう。
はい、「すること」にすると名詞っぽくなるんです。
動詞 「・・を勉強する。」 ⇒ 名詞的 「・・を勉強すること。」
ということで、名詞的用法の場合、不定詞【to + 動詞の原形】は「・・すること」と訳します。
前置きが長くなりましたが、宜しいですか?
◎ 名詞的用法は「・・すること」と訳す。
例文をチェックしましょう。全て名詞的用法の不定詞です。
1) He likes to cook.
2) To read books is interesting.
3) My work is to teach English.
不定詞が入るだけで、とても難しいように思えてしまいますね。
でも不定詞はカタマリで捉えるのです。名詞1個として見なします。
1) He likes (to cook).
2) (To read books) is interesting.
3) My work is (to teach English).
カタマリを更にXとでもしてやりましょう。
1) He likes X.
2) X is interesting.
3) My work is X.
随分とスッキリしました。これなら訳せそう?!
1)「彼はXが好きです。」
2)「Xはおもしろいです。」
3)「僕の仕事はXです。」
はい、次にXの部分だけの訳を調理します。全部「・・すること」にすればいいですね。
1)to cook 「料理をすること」
2)To read books 「本を読むこと」
3)to teach English 「英語を教えること」
そして、最後にこの調理したものをXに代入する!数学っぽいですねぇ!
完成訳
1)「彼は料理をすることが好きです。」
2)「本を読むことは面白いです。」
3)「僕の仕事は英語を教えることです。
日本語訳の作り方はOKですね。では、次に文型解釈をします。これも大切です。
先ほどの、例文のXの位置に何か特徴は感じましたか?
1) He likes X.
2) X is interesting.
3) My work is X.
この3つの例文はそれぞれ何文型でしょうか。はい、考えてみましょう!
1) like は「・・が好きです。」ですね。「・・」の部分が必要です。この「・・」の部分を目的語と呼び、SVOとなるんですね。文型はSVOで、このXは目的語です。
2) X = interesting 「Xは面白い」が成り立っていますね。S=Cを思い出しましょう。interesting が補語Cですから、このXはS、つまり主語ですね。文型はSVCです。
3) 2番と同じパターンで、今度はXが補語Cになった形です。文型はSVCであり、このXは補語ですね。
理解できましたか?
まとめますね。不定詞の名詞的用法は、文型解釈したとき、【主語・目的語・補語】のいずれかになるということです。レッスンの文型事項をよーく復習して下さいね。
不定詞の名詞的用法
| 訳し方 |
「・・すること。」 |
| 役割 |
主語(S)・目的語(O)・補語(C)のどれかになる |
| ポイント |
長くても、一つのカタマリと捉えて解釈する。 |
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| ◇不定詞の形容詞的用法 |
では、次に形容詞的用法について考えましょう。早速、次の例文を見て下さい。
I have a red bike.
「僕は赤色の自転車を持っています。」
はい、この中で形容詞はどれですか?
red 「赤色の」ですね。この形容詞 red は文中でどんな役割をしていますか?
名詞 bike 「自転車」の説明ですね。つまり名詞を修飾しているのです。
「赤色の」⇒「自転車」と説明する役割ですね。では、この英文をチェックして下さい。
I have something to ride.
また不定詞を( )です。
I have something (to ride).
( )以外を訳します。⇒「僕は何か持っています。」
うわぁ、意味深ですねぇ。something 「何か」がまさに何なのか気になるところです(笑)
気になるから、不定詞の登場です。
ride は「・・に乗る」という意味です。ここで名詞的用法「・・に乗ること」にしては意味が不自然になります。説明っぽい、つまり形容詞っぽくしたいわけです。
覚えましょう。
◎ 形容詞的用法は「・・するための〜」と訳す。
これでシックリきますよ。
to ride 「乗るための〜」でこの「〜」の部分に something を当てはめるわけですね。
I have something to ride.
「僕は乗るための何かを持っている。」
つまり
「僕は乗り物を持っている。」
普通は形容詞は名詞の前にあります。でも、ここが不定詞の特徴で、後ろから前に向かって説明(修飾)するのです。この語順も大切ですね。では、まとめましょう。
不定詞の形容詞的用法
| 訳し方 |
「・・するための〜」 |
| 役割 |
直前にある名詞を説明(修飾)する。 |
| ポイント |
【名詞+形容詞的用法の不定詞】の語順 |
最後に確認です。先ほどの例文は何文型ですか。
I have something to ride.
to ride は説明語です。つまり何が何でも必要ってわけじゃないのです。文型の骨組みとは考えませんので、( )でくくったままの状態で考えますと
I have something (to ride).
have は「・・を持っている。」、後ろに「・・」の目的語が来ます。目的語が来る文型はSVOですね。正解はSVOです。to
ride は修飾語Mと考える、あるいはsomething to ride を1つの目的語(O)と考えてもOKでしょう。
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| ◇不定詞の副詞的用法 |
副詞って言えば、英文の飾りみたいなもので、文型の主要素にはなりませんでしたね。(忘れたかたは文型のレッスンを復習してください。)
副詞は文型を考える場合、( )でくくってしまえばいいものです。
あとは、日本語訳と使われ方を押さえておけばいいですね。結構、英会話でも使えますよ。
では、副詞的用法を用いた代表例を2つチェックしましょう。
a) I go there to look for the little dog.
b) She is happy to see him.
副詞は( )でOKでしたね。では、取ってみましょう。
a) I go there.
b) She is happy.
スッキリしましたね。
a) は「僕はそこへ行く。」 b) は「彼女は幸せです。」
ちゃんと成り立っていますね。でも、表現をもう少し豊かに、この英文に追加情報を盛り込むのが自然です。
a) の場合、何のためにそこへ行くのか? b) は何で幸せなのか?を知りたいですね?
はい、それを教えてくれるのが副詞の役割をしている不定詞の部分なのです。
a) の場合はそこへ行く目的を、そして b) の場合は幸せの原因を示すのです。
前置きが長くなりましたが、不定詞の副詞的用法というのは、この2つの役割【目的・原因】があることを押さえましょう。そして2種類の訳し方があります。
副詞的用法の訳は2種類・・
◎ 目的 「・・するために」
◎ 原因 「・・して」
では、例文の解釈に戻ります。もう簡単ですね。
a) は不定詞 to look for the little dog が目的ですから「その小さな犬を探すために」となり、b) は不定詞 to see him が原因ですから「彼に会えて」とすればいいですね。
はい、完全な日本語訳です。
a) 「僕はその小さな犬を探すためにそこへ行く。」
b) 「彼女は彼に会えて幸せです。」
では最後にポイントを簡単にまとめておきましょう。
不定詞の副詞的用法
| 訳し方 |
目的「・・するために」、原因「・・して」 |
| 役割 |
追加情報 |
| ポイント |
( )でくくって文型解釈が可能 |
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| ◇まとめ |
不定詞を学ぶと、一歩進んだ英文の解釈も可能になります。3つの用法を使い分ける必要があり、最初のうちは混乱してしまうでしょう。でも本当に慣れです。何度も同じような英文を見るうちに見分けが必ず付くようになりますので自信を持ってくださいね。
さて、ゴチャゴチャと色んなことを書きましたが、結局大事なことは何でしょうか。
もちろん3用法それぞれの意味を押さえておくことも大切ですが、
【to + 動詞の原形】をどこかの英文で見かけたとき、ビビビッ!と来るかどうかです。
おおっ、こいつは不定詞ってやつだ!
確か、3つの用法があって、訳し方もそれぞれ違うんだったなぁ〜!
こんな反応だけでも最初はOKなんです。不定詞であることに気づけば、あとはレッスンの復習に戻るだけです。
では、演習問題で3用法の判別ができるのか確認しましょう。
演習)次の英文中にある不定詞の用法名を記号で書きなさい。
a) 名詞的用法 b) 形容詞的用法 c) 副詞的用法
1) To play shogi isn't interesting.
2) Tom came to Japan to study Japanese.
3) I didn't have money to buy the CD.
4) My father likes to take a picture.
5) I was very happy to see you again.
6) My dream is to become a singer.
どうでしたか。まだ微妙ですか?文型もついでに考えてみたいと思います。
1) To play shogi isn't interesting.
「( )は面白くない。」という文です。( )は当然主語ですね。主語になるのは名詞だけ。つまり名詞的用法になります。文型はSVCです。正解は
a
2) Tom came to Japan to study Japanese.
「トムは日本に来ました。」だけで文が成立しています。そこで追加情報として、日本に来た目的を不定詞が説明してくれているわけですね。副詞的用法で、文型はSVです。こんなに長い文なのに(笑)正解は c
3) I didn't have money to buy the CD.
「僕はお金がなかった。」とありますが、この不定詞は「お金」の説明をしてくれていますね。「どんなお金なのか?」です。「そのCDを買うための・・」ですから形容詞として考えます。目的や原因であれば、副詞ですので今回は当てはまりませんよね。形容詞的用法で、文型はSVOです。正解は
b
4) My father likes to take a picture.
「僕の父は( )が好きです。」とあり、( )の部分が必要ですね。( )は like の目的語になるのです。目的語になるのは名詞だけです。はい、名詞的用法で、文型はSVOでした。正解は a
5) I was very happy to see you again.
「僕はとても幸せだった。」でも成立しますが、「何で幸せだったのか?」を不定詞が説明しています。つまり、幸せの原因です。副詞的用法で、文型はSVCとなります。正解は
c
6) My dream is to become a singer.
「僕の夢は( )です。」となり、( )の部分が重要です。「僕の夢」とイコールになるのが( )ですから、( )は補語の役目です。不定詞で補語になるのは名詞的用法しかありません。文型はSVCです。正解は a
日本語訳も確認しておきましょう。
1) 「将棋をすることは面白くない。」
2) 「トムは日本語を勉強するために日本に来た。」
3) 「僕はそのCDを買うためのお金がなかった。」
4) 「僕の父は写真を撮ることが好きです。」
5) 「僕はあなたにまた会えてとても幸せだった。」
6) 「僕の夢は歌手になることです。」
最後に整理しておきます。
不定詞において、名詞的用法はその英文において不可欠です。
つまり主語(S)・目的語(O)・補語(C)のいずれかになります。
それ以外の形容詞的用法は名詞の一部、つまりカタマリとして捉え、副詞的用法は( )で文型要素外と考えることができるのです。
ここは不定詞が含まれる文型を捉える意味で重要ポイントです。
例題において、1・4・6番だけでしたね。( )にすると英文が成立しないのは。全て、名詞的用法であったはずです。
ただし、不定詞でない普通の次のような英文・・
She is cute.
「彼女は可愛いです。」
この cute は形容詞ですが、主語を説明するなくてはならない主要素Cの役目を果たします。不定詞の形容詞的用法に、こんな使い方はしません。
ややこしいのですが、押さえておいて下さい。不定詞において文型の主要素となるのは、名詞的用法のみ!不定詞においてです!
難しいですよね。不定詞の形容詞的用法は cute のように補語としては使われないのですから。(名詞的用法が、補語の役割を担当しています。)
でもだから「・・的」と付いているんですよね。形容詞っぽいだけで本当の形容詞とはちょっと異なるのです(笑)
本当は2,3回に分けて書いても良かったですね。一度に色々と書きすぎたかもしれません。でも無駄なものは一切ありません。皆さんに最低限必要なものだけを書いています。
多くの初心者さんはこのあたりの文法から嫌気がさします。文型でリタイアする人も多いのですが、ここまで辿り着いたと思えば、さらに不定詞で覚えることがグッと増える・・
精神的にやられるかもしれません。
でも、自信を持ってください。
不定詞を学ぶことで皆さんの英会話力の素地、可能性の枠がグーンっと広がるはずです。
いつまでも I like tennis. 「私はテニスが好き。」じゃ、格好悪いじゃないですかぁ。
不定詞を使えば、I like to play tennis. 「テニスをするのが好き。」ともう少し具体的なことが言えるようになるんです。可能性はまだまだこんなもんじゃないですよ。
文法を1つ学ぶごとに、もっと表現力が磨かれてくる。文法は表現力を豊かにするんです。
どんなに文法が難しくなっても、諦めることを考えるんじゃなしに、先に進むことを考えましょう。
では、今回はこのへんで。また次回も頑張りましょう。
お疲れ様でした。
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