◇前回の復習
|
前回は動名詞でしたね。役割は4つありました。そのうち3つが不定詞と同じでした。
では確認しましょう。
|
動名詞の役割 |
不定詞との関連性 |
| 1 |
主語になる |
不定詞の名詞的用法と同じ |
| 2 |
目的語になる |
| 3 |
補語になる |
| 4 |
前置詞の目的語になる |
不定詞にはない役割 |
そして、動名詞の意味と形は・・
「・・すること。」で 動詞の原形+ing でしたね。
ただし、前置詞の目的語になっている場合は、熟語的なものが多いですので、その熟語の訳し方に従ったほうが良いでしょう。
では、簡単に例文を確認して、今日のレッスンに行きます。
a) 主語
Practicing your English every day is good.
「毎日、英語を練習することは良いことです。」
b) 目的語
My mother gave up studying Spanish last year.
「私の母は去年、スペイン語の勉強を諦めた。」
c) 補語
His job was teaching Japanese.
「彼の仕事は日本語を教えることだった。」
d) 前置詞の目的語
She isn't interested in reading books.
「彼女は読書に興味がありません。」
また、(a)の主語を不定詞 To practice にした場合はニュアンスが異なるのでしたね。
動名詞は、継続的な行為・習慣や一般論を示すのに対して、不定詞の場合は、未来に意識があり、「・・したとしたら、〜だろう。」といった含みがあるんでしたね。
|
◇比較級
|
さあ、そろそろラストスパートの一歩手前です。今日も覚えることが盛りだくさんですよ!
では、次の英文を見てください。
a) John is tall.
「ジョンは背が高い。」
b) Bob is tall.
「ボブは背が高い。」
さて、どちらのほうが背が高いのでしょうか。
c) John studies Japanese hard.
「ジョンは一生懸命に日本語を勉強する。」
d) Bob studies Japanese hard.
「ボブは一生懸命に日本語を勉強する。」
では、どちらのほうが一生懸命なのでしょうか。
この英文を読んだだけでは、全然判断できないですよね?
そこで、便利な比較級の登場というわけです!
比較級は2人(2つ・2個 etc )の間である点について明確に優劣をつけてくれるのです。
早速、形と意味をチェックしておきましょう。
◎ 比較級の形 【 形容詞・副詞の er than 〜】
◎ 比較級の意味 「〜より・・だ。」
tall の品詞は何でしょうか。
形容詞ですね。主語(S)の様子を示す役割があります。
hard の品詞は何でしょうか。
これは副詞です。動詞(V) study をどんなふうに勉強するのかを詳しく説明してくれるものです。
ある2つのものを比較する場合、このような形容詞や副詞を基点に比べることになりますので、先ほどの比較級の形の中で形容詞や副詞が使われるのです。
実際に比較する英文を作ってみましょう。
まずは2文を並べます。
(a) John is tall. (b) Bob is tall.
では、ここで「ジョンのほうが背が高い」にしてみましょう。「ジョン」を強調したいので、「ジョン」を主語にします。
John is tall.
ここで比較変化の er than を形容詞 tall にくっ付けます。
John is taller than....
そして比較する相手の「ボブ」君の文章を後ろに持っていきます。
John is taller than Bob is tall.
ちょっとくどいですね。 is と tall がダブっているんですね。
ですから省略します。
John is taller than Bob.
「ジョンはボブよりも背が高い。」
完成しました!
than の後ろにはもともと英文があったわけですね。ですから全てを省略せずに
is だけ残しても構いません。(tall まで書くのはしつこくて不自然です。)
John is taller than Bob is.
ここで注意がありまして、「ボブ」を代名詞の He にした場合は次のようになります。
than の後ろが代名詞の場合
John is taller than he is.
John is taller than him.
どちらの言い方でもOKです。よろしいでしょうか?
※前者のthanは接続詞、後者のthanは前置詞の扱いです。
主格の he なら動詞と一緒に、動詞を省略したら、主格は目的格 him になるということです。
では、例文(c)(d)も比較する文にしてみましょう。
今度は「ボブ」を主語にして、「ボブはジョンよりも一生懸命に日本語の勉強をする。」という英文にしてみましょう。
(d) Bob studies Japanese hard. (c) John studies Japanese hard.
hard を基点にしますので harder than に変化しますね。そして後ろの英文の下線部が省略OKでしたね。同じ文を書くのはナンセンスです。
Bob studies Japanese harder than John.
もう完成です!
さきほど、 is は残してもいいと言いました。
でも残念ながら、この文は×になります。
(×) Bob studies Japanese harder than John studies.
一般動詞の場合、be動詞よりもしつこく感じるのでしょうか?
studies を does にすれば可能になります。
(○) Bob studies Japanese harder than John does.
than 以下の英文で一般動詞を省略しない場合、その動詞を do / does にしなければならないことを覚えておきましょう。
does になるのは、もとの動詞が変化している場合ですね。例えば plays / studies です。もちろん、もともと過去形であれば did でOKです。
このように、study の代わりの do / does / did のことを代わりの動詞と書いて代動詞と言います。覚えてなくても今のところ差し支えはないと思いますが、一応念のため書いておきました。
先ほどのこの英文
Bob studies Japanese harder than John.
than 以下の違う書き方もしておきましょう。
Bob studies Japanese harder than he does.
Bob studies Japanese harder than him.
まあ、Bob studies Japanese harder than John. が出来ればいいですね。余裕があれば色んなパターンを覚えていきましょう。
|
◇er のパターン
|
さあ、ここでまた覚えなければならないのが、er の比較の変化です。いつも形容詞や副詞に
er だけなら簡単なのですが、またまたパターンがありますので、整理しておきましょう。
丸暗記です!
|
|
原級 |
比較級 |
| 1 |
基本形 |
tall |
taller than |
| 2 |
語尾が
<子音字 + y>
|
easy |
easier than |
| 3 |
語尾が
<1母音字 +子音字>
|
big |
bigger than |
| 4 |
語尾がe |
large |
larger than |
語尾変化をよーくチェックしておいてくださいね。
3番だけ補足説明しておきますが、1個の母音字ですので、 eat も当てはまると勘違いし易い!
eat は ea の2個で母音の音になります。1個の母音に子音(a / i / u / e / o 以外の音)字が付いたときにだけ、最後のアルファベットを1個増やして er になります。
もう単語の暗記だと思って頑張りましょう。
残念ながら、これで終わりじゃないんです。er に変化しないものがあります。
では覚えておきましょう。
er と変化しないものは、more を前に付けます!
以下の単語がそれに当てはまります。
|
|
原級 |
比較級 |
| 5 |
2又は
3音節以上の語 |
careful / useful / popular /interesting / important / difficult / beautiful |
more 原級 than |
| 6 |
| 7 |
語尾がly |
quickly / slowly / carefully |
1音節というのは発音する母音の数が1つあることを意味します。
careful を分解しますと care ・ ful となりますが、care に1つの母音、 ful に1つの母音と合計2つ母音の発音があり、これを2音節の語と呼びます。
同じように、 interesting を分解すると
in ・ terest ・ ing となり、前・真ん中・後にそれぞれ1つずつ母音の発音があります。
ですから3音節の語です。
ここまで覚えるのはまだ難しく、今は一応こういう仕組みがあるんだ、という程度で構いません。それよりも上の表でリストアップされたものは、er ではない!ということだけ覚えてください。
例文を見てみましょう。
e) Ken eats breakfast quickly.
f) Tom eats breakfast quickly.
ここで、「ケンはトムよりも素早く朝食を食べる。」にしてみましょう。
(e) Ken eats breakfast more quickly than. (f) Tom eats breakfast quickly.
quickly は er と変化しないので、前後に more / than を付けて、共通していたものを省略すると、
Ken eats breakfast more quickly than Tom.
これで、完成です。
ちょっと難しい音節の話は、本当に今は、頭の片隅に置いてもらって結構ですよ。
中学では、比較的長い綴りのものは、more と習ったと思います。
これも暗記の手助けになりますよね。ただ、 careful なんかはそんなに長くはないので注意です。
とにかく、上記の単語は固めて丸暗記したほうがいいでしょう。また皆さんの課題が増えましたが、僕も昔一生懸命覚えたわけですから、皆さんも頑張れるでしょう。
|
| ◇最上級 |
比較級は、2つのものを比べました。では、次の例文を見てください。
a) John is tall.
「ジョンは背が高い。」
b) Bob is tall.
「ボブは背が高い。」
c) Jack is tall.
「ジャックは背が高い。」
あら、3人になりました。
d) John studies Japanese hard.
「ジョンは一生懸命に日本語を勉強する。」
e) Bob studies Japanese hard.
「ボブは一生懸命に日本語を勉強する。」
f) Jack studies Japanese hard.
「ジャックは一生懸命に日本語を勉強する。」
また3人になってしまいました。
2人を比べる場合に比較級ですから、1人増えた以上は、もう比較級は使えません!
そこで、最上級の登場です。
3人(3つ、3個 etc)以上の中で、形容詞・副詞をもとに1番のものを示すのが最上級の役割です。
さあ、形と意味のチェックです。
◎ 最上級 【 the 形容詞・副詞の est 】
◎ 最上級の意味 「・・(の中)で一番〜だ。」
そして最上級で注意なのが、est の後ろに来るものです。比較級の場合は than
と比較する相手(もの)でした。
最上級 est の後ろは・・
◎ in 場所・集団
◎ of the 数字 または of 複数名詞
先ほどの例文を使って実際に作ってみましょう。
後から現れた「ジャック」を1番にして「ジャックは3人の中で一番背が高い。」にしてみましょう。
ジャックが主語ですから
Jack is the tallest...と出だしはOKですね。比較級にはなかった the を忘れないこと!
さあ、ここで「3人の中で」を表すために、先ほどチェックした in か of を使うわけです。
ここでは、3という数字があるわけですから
of the three.となります。もしここで「家族の中で」あるいは「日本の中で」とあれば
in his family あるいは in Japan のようになります。
family は集団、Japan は場所だからですね。
結局、次のようになります。
Jack is the tallest of the three.
「ジャックは3人の中で一番背が高い。」
of 以下に数字が来る場合は、その数字の前に the が必要です。the が2個もあってややこしいのですが・・。
もう1個作っておきましょうか。
例文(d) - (f) の中で一番を決めましょう。今度は「ジョン」を主語にして「ジョンは3人の中で一番一生懸命、日本語を勉強する。」としてみましょう。
ジョンの英文をちょこっといじるんですね。
John studies Japanese the hardest...
そして、「3人の中で」を追加して
John studies Japanese the hardest of the three.
で完成です!
|
| ◇est のパターン |
先ほどの比較級でチェックしてもらった er のパターンですが、もちろん(?!) est にもあるんですよね!
でも安心してください。
er のパターンをしっかり覚えていれば、最上級はその er を est に変えるだけです!全く同じパターン!
念のため確認です。
|
|
原級 |
比較級 |
| 1 |
基本形 |
tall |
the tallest |
| 2 |
語尾が
<子音字 + y>
|
easy |
the easiest |
| 3 |
語尾が
<1母音字 +子音字>
|
big |
the biggest |
| 4 |
語尾がe |
large |
the largest |
どうですか?違うところは than が消えて、前に the が付いたことだけですね。
さて、比較級で more が出てきましたが、最上級にもあります。 most です。
est と変化しないものは、the most を前に付けます!比較級と全く同じパターンです。
念のためチェックしておきましょう。
|
|
原級 |
比較級 |
| 5 |
2又は
3音節以上の語 |
careful / useful / popular /interesting / important / difficult / beautiful |
the most 原級 |
| 6 |
| 7 |
語尾がly |
quickly / slowly / carefully |
大丈夫ですね?
数週間かけて一度暗記するべきものを整理して時間をかけてくださいね。
|
| ◇まとめ |
今回はこれくらいにしておきましょうか。あんまり詰め込み過ぎるとバテますからね。
ちょっと表で確認しておきましょう。
|
原級 |
変化1 |
変化2 |
| 比較級 |
tall / useful |
taller than |
more useful than |
| 最上級 |
tall / useful |
the tallest in ( of ) |
the most useful in ( of ) |
これが変化の基本形ですね。
そして、比較級は2人(2つ、2個 etc)の間の比較、最上級は3人(3つ、3個 etc)以上の中での1番を表現するのでした。
比較級 「・・は〜よりも▲▲だ。」
最上級 「・・は〜の中で1番▲▲だ。」
もう意味もバッチリですよね!
では演習問題で締めましょう。
演習1)次の2文を下線部を主語にして比較級を用いた英文にしてください。
1) Bob is strong. David is strong.
2) He can swim fast. His father can swim fast.
3) Helen was short. Becky was short.
4) This book is useful. That book is useful.
演習2)次の日本語を最上級を用いて英語に直してみましょう。
1) 「彼は5人の中で一番早く寝ます。」
2) 「その建物は、神戸で一番高い。」
3) 「その映画は3つの中で一番面白かった。」
いかがでしたか?では正解をチェックしていきます。
演習1)
1) Bob is stonger than David.
「ボブはデイビッドよりも強い。」
簡単ですね。基点となる strong に er than を付ける単純な問題です。David
の後ろに is を残してもOKです。
2) He can swim faster than his father.
「彼は彼のお父さんよりも早く泳ぐことができる。」
これもOKでしょう。基点となる fast に er than です。別に、his father can
としても構いません。
3) Helen was shorter than Becky.
「ヘレンはベッキーよりも背が低かった。」
現在形が過去形になっているだけですね。1番と同じように解くだけです。
4) This book is more useful than that book.
「この本はあの本よりも役に立つ。」
useful は er の変化はしません。前と後ろに more / than を追加です。
また、than 以下の that book ですが、前にも this book があり book がダブりますね、その場合、後ろの名詞を one に変えてしまうほうが自然です。that one にします。日本語でいう「あのやつ」って感じです。
(※ただし、book のように単数の場合だけです。)
⇒ This book is more useful than that one.
では、演習2)をチェックしましょう。全て最上級の形を用いるのでした。
1) 「彼は5人の中で一番早く寝ます。」
もともとは、「彼は早く寝ます。」ですね。
基本文⇒ He goes to bed early.
これに最上級の変化をさせて
He goes to bed the earliest....
最後に、「5人の中で」をくっつけると
He goes to bed the earliest of the five.
完成です!
2) 「その建物は、神戸で一番高い。」
これも基本文を考えます。「その建物は高い。」
基本文⇒ The building is high.
これに最上級の変化をさせて
The building is the highest....
最後に「神戸で」を追加して
The building is the highest in Kobe.
終わりです!
3) 「その映画は3つの中で一番面白かった。」
基本文は「その映画は面白かった。」です。
基本文⇒ The movie was interesting. 過去形であることに注意ですね。
そして、最上級変化ですが、interesting は the most タイプでしたね!
The movie was the most interesting....
そして、最後に「3つの中で」を追加し
The movie was the most interesting of the three.
お疲れ様でした!
比較級・最上級のイメージは掴めましたでしょうか。まずは形を覚えるのがやっかいですね。こんな面倒な形、英会話で使うの?って感じですが、普通に使える表現ですので安心してください。
天気の話でも・・
「昨日よりも寒いねぇ。」
It is colder than yesterday. こんな感じで普通に使えます。
次回も、比較級・最上級を扱いますので、もっと詳しく活用例をチェックしたいと思います。
では、また頑張っていきましょう!
お疲れ様でした。
|