Lesson 18 比較級と最上級2

◇前回の復習

前回学んだ比較級と最上級を確認しておきましょう。また復習と同時に新しく覚えることも書いていますのでしっかりチェックしましょう。

比較級)
a) Your father is nicer than my father.

b) His car looks newer than mine.

意味をチェックしておきましょう。

a) 「あなたの父は私の父よりも素敵だ。」

基本ですね。nice の比較変化は変な感じもしますが、
e で終わっているので r だけを付けます。

b) 「彼の車は私のものよりも新しく見える。」

まず look ですが、at が付けば「・・を見る。」なければ、後ろに補語(C)を取って「・・に見える。」でしたね。

そして、ここでは
物同士を比較していますので、than の後ろに人を意味する me を持ってくるのは間違いですね。my car あるいは、所有代名詞である mine を使う必要があります。

所有代名詞「
・・のもの
人を表す代名詞は、he / she / they などがありましたね。所有代名詞は、 my pen / your book などを1語で代わりに言う表現です。覚えるべきものを書いておきますのでついでに覚えましょう。

「私のもの」 mine
「あなた(あなたたち)のもの」 yours
「彼のもの」 his
「彼女のもの」 hers
「私達のもの」 ours
「彼ら・彼女ら・それらのもの」 theirs

※「彼のもの」は「彼の」と同じ形。


では、次に最上級です。

最上級)
a) She is the prettiest of us all.

b) The actress is the most popular in Japan.

では、意味もチェックしましょう。

a) 「彼女は私たちの中で一番可愛い。」

「可愛い」pretty は語尾が<子音字+y>ですので変化するんでしたね。 y を i にです!

of の後ろにも注目です。
場所や集団をイメージするものは in で、複数の数をイメージする場合は of になりました。us は「私」の複数形ですから of になります。

ここで語順に注意ですが、 all を伴う場合は、us all や them all の語順になります。all は単に「私たち」のイメージを強めているだけで訳す必要はありません。

こんな感じでもよく使いますよ。
You all have to do it. 「君達はそれをしなければならない。」

b) 「その女優は日本で一番人気がある。」

popular は変化しないものでしたね。ですから the most を前に付けて最上級でした。
「日本」のような場所を示す場合には in でしたね。

さあ、今回もまた比較級と最上級を学んでいきましょう。


◇同等比較

前回の比較級・最上級では、優劣があった場合に使えました。

では、次の英文を見て下さい。

a) John is tall.
「ジョンは背が高い。」

b) Bob is tall.
「ボブは背が高い。」

さあ、2人とも170cmとします。比較級も最上級も残念ながら使えませんよ!
ここで、登場するのが同等比較表現です。もう形と意味をチェックしてしまいましょう。

◎ 
as 形容詞・副詞 as 〜〜と同じくらい・・・だ。

形容詞・副詞で示された性質が両方とも同じ程度であることを表現します。
では、実際に例文を用いて作ってみましょう。

John is as tall as Bob.

完成です。形容詞にas / as をサンドイッチしまして、「ボブ」君を持ってきただけですね。例によって、

John is as tall as Bob is. でもOKです。

ここで注意して頂きたいのが、この同等表現における tall あるいは fast などの性質は、世間一般に「背が高い」あるいは「速い」のではなく、2人の間の性質・能力が同じ程度であるということです。

ですから、厳しく考えると
(○) 「ジョンはボブと同じくらいの身長(背の高さ)です。」

(△) 「ジョンはボブと同じくらい背が高い。」

ややこしいですね。二人の身長が同程度であることを表現しているだけで、「背が高い。」とは言っていません。2人とも140cmで背が低い可能性もあるのです。


◇同等比較の否定文

では、先ほど作ったこの例文を、否定文にしてみました。

John isn't as tall as Bob.

どんな意味になるでしょうか?

実は、決まりきった訳し方がありますので表現として覚えましょう。

◎ 
not as 形容詞・副詞 as 〜〜ほど・・ではない。

ということで、この例文の意味は

「ジョンはボブ
ほど背が高くはない。」

でも、この文では、ジョンはボブの身長に負けていることを意味し、決してボブが背が高いと言っているのではありませんので注意しましょう。

では、もう一度整理しておきましょう。

普通、 形容詞 tall は「背が高い」という主語の様子を示しています。

He is tall.

と言えば、「彼は背が高い。」ですね。平均身長よりも高いイメージです。

ですが、こういった比較・最上級の中ではあくまでも、ある2つ(2人)あるいは、ある集団・グループの中での話をしているということをクリアにしておいて下さい。
通常の形容詞や副詞のニュアンスとは明らかに異なるのです。


◇言い換え表現

比較級・最上級では言い換え表現も覚えておきましょう。会話のバリエーションが増えます。

John isn't as tall as Bob.

さあ、先ほどの例文ですが、主語を Bob に代えるとどうなりますか。
視点が変わりますよ。「ボブ」は「ジョン」と比較して身長は高い?低い?

「ボブはジョンよりも背が高い。」となりますよね。よろしいでしょうか?
ということで、これを英文にすると・・

Bob is taller than John. となりました!

他にも見てみましょう。

The boy is the tallest student in his class.
「その男の子はクラスで一番背が高い。」

これはどんな英文に変わるでしょうか?
比較級を使ってみましょう!

比較ですから、最初はこの形に・・

The boy is taller than ...

になりますよね。than 以下をどの形にすれば、同じ最上級の意味になるか?
次のようにします。

The boy is taller than any other student in his class.

any other +名詞の単数形他のどの〜(よりも)」という意味の表現です。あるいは、

The boy is taller than the other students in his class.

the other +名詞(単数・複数) 「他の〜」を用いてもOKです。これも覚えておいていいと思います。 any other の場合、後ろは必ず【単数形】になりますので注意しましょう。

the other の場合、文脈に応じて単数・複数を使い分けることができますが、最上級で用いるのでしたら当然【複数形】になります。複数あってこその1番ですから。


◇不規則変化

不規則変化する動詞が過去形にもありました。比較級・最上級にもあります。

でも覚える数は少ないのでまだ楽チンです。
では、早速、挙げておきますので、比較級・最上級の不規則バージョンをチェックしましょう。

最低限覚えるべき不規則変化
原級 比較級 最上級
good 「良い」 better the best
well 「上手に」
bad 「悪い」 worse the worst
many 「たくさんの」 more the most
much 「たくさんの」

まず many と much の違いですが、数と量ですね。
many は、つまり数えられるもの(可算名詞)に、much は、つまり数えられないもの(不可算名詞)にそれぞれつきます。

そして、目を疑いたくなるのが、more と most ですね。
これは、綴りが長いものに付くと習いましたね。

例) more interesting than ・・

形は全く同じなのですが、上の表にある more あるいは most は、あくまでも many と much の比較・最上級の変化であり、interesting などに付くものとは違いますので混同しないようにしましょう。

例文をチェックしておきましょう。

My father has many books.
「父はたくさんの本を持っている。」

I have many books.
「僕はたくさんの本を持っている。」

この2文を、My father を主語にした比較級にしてみましょう。

My father has more books...

OKですか?まず books の前の many が more に変化しました。

ここで than の付ける場所に注意です。普通は er の後にすぐ than でしたが、意味的に、もともと many books 「たくさんの本」と2つで1つのカタマリですから、than は books の後ろに付きます。

My father has more books than...

そして最後に me を付けて

My father has more books than me. 完成です!

最上級も見ておきましょう。
「彼は私たちの中で一番多くのCDを持っている。」を英語にしてみましょう。

まず基本は「彼はたくさんのCDを持っている。」ですね。

He has many CDs.

この many を最上級変化させますと

He has the most CDs. になります。

そして、最後に「私たちの中で」を付けて

He has the most CDs of us ( all ).

完成です。all はどちらでもOKです。than の前に、名詞が挟まることも普通にありますので覚えておいてくださいね。

では、他の活用例も簡単にチェックして、まとめにしましょう。

good / well の比較・最上級

a) I can play tennis better than my girlfriend.
「僕は彼女よりも上手にテニスができる。」

b) My girlfriend can play volleyball the best of us all.
「彼女は私たちの中で一番上手にバレーボールができる。」

bad の比較・最上級

a) My attitude was worse than his.
「僕の態度は彼よりも悪かった。」 * attitude 「態度」

b) I got the worst score in my class.
「僕はクラスで一番悪い得点を取った。」


◇比較・最上級表現

先ほど、チェックした better / best を用いた like のこんな表現があります。

◎ like ○○ better than 〜〜よりも○○が好き。
◎ 
like ○○ the best○○が一番好き。

例文)
He
likes sports better than music.
「彼は音楽よりもスポーツが好きだ。」

She
likes Japan the best around the world.
「彼女は世界中で日本が一番好きだ。」

Who / Which を用いた疑問文もチェックしておきましょう。

Who is the best student in this class?
「誰がこのクラスで一番優秀ですか。」

Which is the best of these books?
「これらの本の中で一番のものはどれですか。」

Which season do you like better, summer or winter?
「夏または冬のどちらの季節があなたは良いですか。」

or を用いて「どちらが・・ですか。」と尋ねる場合、比較級で必要な
than は消えてしまい、代わりにコンマ( , ) になりますので覚えておきましょう。


◇まとめ

軽めの演習で今回は終わりましょう!


演習)次の英文を日本語に直してみましょう。
1) The boy wasn't as short as your brother.

2) My computer is better than theirs.

3) She is prettier than any other student in her class.

4) Tom is as tall as my brother.

5) My father speaks English the best in my family.

6) He has more English books than me.

7) He is the worst student in his class.

8) The man got the most money of the five.

9) This movie is worse than that one.

10) She can run faster than the other girls in her class.


では、正解の訳をチェックしましょう。


1)
「その男の子はあなたの弟ほど背は低くはなかった。」

2)
「僕のコンピューターは彼らのものよりも良い。」

3)
「彼女はクラスで他のどの生徒よりも可愛い。」

4)
「トムは僕の兄と同じくらいの背の高さだ。」

5)
「父は家族の中で一番上手く英語を話す。」

6)
「彼は私よりも多くの英語の本を持っています。」

7)
「彼はクラスで一番悪い生徒です。」

8)
「その男性は5人の中で一番多くのお金を手に入れた。」

9)
「この映画はあの映画よりも悪い。」

10) 「彼女はクラスの他の女の子よりも早く走ることができる。」


ポイントを押さえていれば、簡単だったと思います。比較・最上級が出てくると英文も見た目的にやっかいなものに感じますよね。ですが、基本を本当にしっかりと押さえてさえいれば頭の中がクリアになってきます。

僕も文法が苦手でした。嫌々ながら文法知識を叩き込みました。ある期間徹底的に勉強し、ある日の学校で行なわれた定期考査の文法問題を解く中で、まるで度なしメガネから度入りメガネになったかのようなクリアな視界を手に入れた気がしました。本当に継続して頑張っていれば、そういう実感があるものですよ。

では、次回も頑張りましょう!